メンズ脱毛では、ヒゲやワキなど太くて濃い毛の処理を行うことがあります。太い毛の脱毛は痛みが出やすいと言われていますが、痛くない脱毛方法はあるのでしょうか。これから、メンズ脱毛の特徴や種類・人気のある部位などをご紹介します。
また、痛みが出にくい脱毛方法や痛みを感じにくくする事前準備についてもご紹介しますので、参考にしてみてください。
メンズ脱毛とは?
メンズ脱毛とは、男性が体毛の永久脱毛や除毛をすることです。基本的には永久的に生えないようにするために行いますが、体毛を薄くすることを目的に実施する場合もあります。メンズ脱毛ができるのは、脱毛サロンや美容クリニックです。
脱毛サロンでは「光脱毛」が行われ、エステティシャンなどが施術をします。光のパワーを弱くすれば、脱毛で痛みを感じにくくなることが特徴です。ただし、効果も低くなるため、回数を多くする必要があるでしょう。一方、美容クリニックで行うのが「医療レーザー脱毛」です。
医師が診察してから、看護師などが施術します。レーザーのパワーが強く、短期間で終わることが特徴です。光脱毛よりも痛みが出やすいとされています。
メンズ脱毛はなぜ痛いの?人気の部位と合わせて解説!
メンズ脱毛で人気のある部位は「ワキ」「ヒゲ」「陰部周辺」「ムネ」です。これらの部位は、太くて濃い毛が生えています。また、太い毛は根深いことが多く、脱毛時に痛みを感じやすくなるのです。脱毛をする際、フラッシュやレーザーを当てると、毛のメラニン色素に反応します。
濃い色の部分に反応するため、産毛や細い毛よりも刺激を感じやすいのです。また、ヒゲや陰部周辺の脱毛をする際、顔や陰部の皮膚にも照射が当たります。それらの皮膚は薄くて敏感なため、照射時の刺激を痛いと感じることもあるでしょう。
痛みを感じにくい施術方法1「IPL脱毛」
IPL脱毛は「インテンスパルスライト」の略語で、多くのサロンで利用されています。光照射をすると、毛根にあるメラニン色素に反応し、ダメージを与える方法です。毛根の中にある毛母細胞にも働き、毛が生えにくくなります。
IPL脱毛は毛周期に合わせて行うもので、照射間隔も2~3ヶ月あけることが多いです。毛周期の中でも「成長期」に合わせて光照射できると、効果的に脱毛できます。IPL脱毛は美容クリニックで行われるレーザー脱毛に似ていますが、それよりも照射範囲や出力が弱く、痛みを感じにくいです。
痛みを感じにくい施術方法2「SHR脱毛」
SHR脱毛は「スーパーヘアリムーバル」の略語で、発毛を指令する部分にダメージを与える方法です。その部分を「バルジ領域」といい、色素幹細胞や毛包幹細胞が中に入っています。SHR脱毛をすると、光がバルジ領域に到達し、毛包幹細胞は細胞分裂の頻度を減らしていくのです。
色素幹細胞は色素を増やしていくため、ダメージが加わると、濃い色を作り出せなくなります。その結果、太くて濃い毛が生えにくくなるのです。SHR脱毛は人肌と同じぐらいの温度で照射します。毛ではなくバルジ領域に作用させるため、火傷や痛みを起こすことが少ないです。
また、肌の色が濃い人や日焼け後にも適応されます。
痛みを感じにくい施術方法3「SSC脱毛」
SSC脱毛は「スムーススキンコントロール」の略語で、抑毛しやすいジェルを施術部位に塗ってから光照射する方法です。脱毛機器の光と抑毛ジェルの相乗効果を利用することで、毛が2~3週間で抜け落ちていきます。光を当てると、抑毛成分が毛穴へ伝わり、内部へ浸透していくのです。
毛には周期があり、それに合わせて2~3週間に一度のペースで施術します。SSC脱毛は施術を繰り返すことで、薄毛になっていく方法です。痛みがほとんどなく、肌にも優しい脱毛方法とされています。また、産毛や太い毛にも対応しているため、男性のヒゲやワキ・ムネにもできることが特徴です。
抑毛ジェルには美肌になる成分が含まれていて、肌トラブルのリスクも減ります。
脱毛で痛みを感じにくくするための準備とポイントとは?
メンズ脱毛で痛みを感じにくくするためには、肌の状態を良くしておくといいでしょう。例えば、日焼けをすると、肌に赤みや炎症が起きてしまいます。過度な日焼けは軽度火傷のような状態になっているため、脱毛などの刺激を加えるのは危険です。
また、日焼けで肌が乾燥していると、痛みを感じやすくなります。よって、脱毛前は日焼けする行為を避けるだけでなく、日焼け止めクリームや長袖などを活用し、日焼けをしない意識をしましょう。万が一、日焼けで肌がヒリヒリしている時には、施術日を変更するのが望ましいです。
肌が乾燥している時に施術をすると、痛みを感じやすくなります。よって、施術前日は充分に保湿をして、肌の潤いを保つことが大切です。肌の内部に水分があると、光を照射した時の熱を吸収し、痛みを軽減してくれます。
前日だけでなく、普段から保湿クリームを使っていると、肌の乾燥を防ぎ、痛みを感じにくくなるでしょう。
美容クリニックでは麻酔をしてくれることもある!
医療用レーザーによる脱毛をする場合、サロンの脱毛よりも痛みが出やすいとされています。発熱式レーザーよりも蓄熱式のレーザーは痛みが少なく、レーザーの種類を選べるクリニックを選択してもいいでしょう。レーザーの出力を変更すると痛みは軽減できますが、その分だけ、効果も低くなってしまいます。
痛みに敏感な場合は、麻酔を利用できる美容クリニックもあるため、相談してみましょう。一般的に、脱毛時に使う麻酔は「麻酔クリーム」「笑気麻酔」です。麻酔クリームはリドカインやキシロカインなどの麻酔薬が入っているクリームで、施術部位に塗ることで痛みを軽減できます。
塗った部位以外に影響がないため、安全性が高く、気軽にできる麻酔方法です。麻酔クリームを塗った30分後ぐらいから作用し、数十分~数時間後には麻酔効果が切れます。ただし、リドカインやキシロカインのアレルギーを持っている人がいるため、確認をしてから実施するといいでしょう。
笑気麻酔とは、笑気と呼ばれるガスを吸入する方法で、不安や痛みを軽減できます。意識がある状態で行えますが、フワフワとした感覚がなくなるまで、施術後も数時間はゆっくりすることが必要です。
メンズ脱毛の痛みについて理解し、自分に合った方法で実施しよう!
メンズ脱毛は脱毛サロンで行う光脱毛、美容クリニックで行うレーザー脱毛などがあります。それぞれ仕組みや痛みの強度が違うため、自分に合った方法を見つけることが大切です。痛みに敏感な人は、契約前に痛みのテストをして、確認できる場合もあります。
また、日頃の保湿や日焼けをしないなど、自分でできる痛み軽減対策をすることも必要です。これを参考に、痛みの少ないメンズ脱毛をしてみましょう。